声を覚える

先日、とある会社の教育担当者様から、
こんな話を聞きました。

その会社で最初に行う社員研修は、

「得意先の担当者と自社の重役達の声を覚えること」

なんだそうです。

マナーや電話応対の知識ももちろん大切。
でも、まず早急に求められるのは、
“声で誰なのかを察知する能力”なのだとか。

電話を取る人が、新人だろうがベテランだろうが、
かける側はお構いなしにかけてきます。

いつも名乗らずに、
「○○さんいる?」
と聞いてくる超お得意様の社長に対し、
「失礼ですが、どなた様でいらっしゃいますか?」
と聞いたことが相手の機嫌を損ね、
契約破棄の危機にまで発展したことがあったとか。

また、よく電話をかけてくる本社の部長に対し、
「会社名を教えていただけますか?」
と聞いたことが怒らせてしまい、
教育担当者がみっちり絞られたこともあったそう。

マナーとしては全く間違っていない対応なのに・・・

悩んだ教育担当チーム。

「声で察知することが求められる人リスト」を作成。
声の特徴と話し方のクセ、第一声の入り方などを一覧にし、
本人に了解をもらって声を録音。
それを使って“声を覚える研修”を入れることにしたのだそうです。

何もそこまで・・・と思わなくもないですが、
何とも涙ぐましい努力です。

会社によって、色々な悩みや問題があるものですね。
十人十色ならぬ、十社十色。

実際、確かに声を覚えてもらうって嬉しいこと☆
きっと社員の皆さんの努力は、
電話の向こうの人をよい気分にしてくれていると思います(^-^)

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