嬉しかったこと(2)

その人がどんな風に変わってきたかというと
自分のことを話してくれるようになった。

「杉本さんは大学出てるんやろ。
俺は学歴はないよ。誰も教えてくれなかった。
だから人のやることをじっと見て覚えたよ。
そして、何でそうやるのかを考えたよ。
どうやったら、もっと上手くいくかを考えたよ。」

と、ここまでなら、自分の自慢話をする人だけど


「杉本さんは今まで教えてもらうことばかりだったろう?
自分で考えることはなかっただろ?

でも、物事のやり方には必ず理由がある。 
教えられたことをそのままやってもだめだよ。
なんでそうするのかを考えるんだよ。
どんなことにも、やり方には【理由】があるんだよ。」


確かに私の世代は「マニュアル」や「レシピ」というものがあって
その通りにすることを命じられてきました。
しかし、「何故そうするのか?」に関しては
殆ど説明が無かった。
それをそのまま受け入れた私もダメなのだが…。

そして最後にその人は
「私のことを煩いオッサンだと思っているだろうけど
全部あなたのためになることだよ。
私に二か月も小言を言われていると、自分で考えるようになるよ。
そしたら、どこに行っても通用するよ。」
と、笑いながら言ってくれた。


全身を感激が駆け巡った。


続く

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