こころざし


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「可燃型」に火を付けるには

では、どうやったら、「可燃型」の方に火がつくのでしょうか?
この質問に答えるためには、もう少し可燃型に詳しくならないといけません。なぜなら、私たちの言っている可燃型とは、よく言う「2:6:2」の法則の「6」の部分です。そうです、多いんです。ですから、この人たちを十把一絡げに「可燃型」と呼ぶのは危険なんです。

私達は、可燃型の人たちを3つの段階に分けて考えています。
「自燃型に近い可燃型」、「可燃型」、「不燃型に近い可燃型」の3段階です。簡単でしょ?しかし、この区別はとても重要です。なぜなら、それぞれの段階で火をつける方法が違うからです。ここで、重要になってくるのが、「実践」「スキル」「モチベーション」という言葉(=区別)です。「モチベーション」から順番に説明をしていきましょう。何をやるにもまず始めに大切なのが、本人のヤル気です。やりたいと思っていないことを達成するのはとても難しいです。ですので、ヤル気を引き出す必要があります。

馬に水をあげるのは簡単だけど、馬は飲みたくないときには水を飲まない。逆に、馬が飲みたいと思っているときは、水をわざわざあげなくても勝手に飲む。という話しがありますが、まさしくその通りですね。やりたくないことをやらせるほど、難しくて、骨の折れることはありません。

「不燃型に近い可燃型」の人たちは、このモチベーションが低いことが多いです。次に、「スキル」です。スキルとは、これまでの先人たちの知恵です。先人たちが勘と根性と経験で身に付けたことを、体系的に整理したものです。いくらヤル気があっても、取り込む方法を知らないと、身に付けるのは難しいです。
特に、モチベーションは成果が目に見えないと下がって行きます。上がったモチベーションが下がる前に、やりたいことをやれる方法を身に付けるには、体系だてて整理された「スキル」を身につける必要があるわけです。最近、コーチングがブームですが、車の運転の仕方を全く知らない人間に、車の乗り方をコーチングするのは危険です。時間をかければ、運転できるようになるかも知れませんがさっさと運転の仕方をティーチングするほうがよっぽど効果的です。

「可燃型」の人たちは、やりたいけどスキルが不足している場合が多いのです。最後に、「実践」です。順番から来るとこれは「自燃型に近い可燃型」の人たちに不足しているものです。
モチベーションもあるし、スキルもある、後はやるだけなんですが、その一歩が踏み出せない。それが、自燃型に近い可燃型の人たちの悩みです。何か、キッカケがあると変わるんですが。。
実は、この一歩に足りないのは、「勇気」です。いくら、モチベーションとスキルがあっても未知の世界に一歩を踏み出すのは怖いです。この恐怖に打ち勝って、一歩を踏み出す勇気が必要になります。背中をぽんと押してくれる、キッカケが必要なんです。先ほどの質問に戻りましょう。どうやったら、「可燃型」の人に火がつくのでしょう?
もうお分かりですね。そうです、3つの段階の人たちにあった火をつければいいわけです。「自燃型に近い可燃型」には実践的な話を、「可燃型」にはスキルUP研修を、「不燃型に近い可燃型」にはモチベーションUP研修を行えばいいわけです。

これで、志縁塾の研修でなぜ人が「動く」のかが分かっていただけたと思います。次は、具体的に参加者の段階に併せて、どんな研修をしているのかを話したいと思います。

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