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「封印された天皇 孝明天皇」19:30?

  明治維新から太平洋戦争が終結するまでの約八十年間、孝明天皇研究は禁断の研究でした。なぜなら、孝明天皇は最後まで王政復古を望まず、公武合体によって難局を乗り切ろうとし、また開国を断固拒絶し続けたため、討幕派の最後の障害となったからです。孝明天皇は一貫して「攘夷佐幕」にあったため、天皇が攘夷を唱えると尊皇攘夷派が、また佐幕を唱えると開国佐派に弾みがつきました。天皇の考えが「攘夷佐幕」だったことは、結果として朝廷を存続させられる唯一の筋道となりました。そして絶妙なタイミングで孝明天皇が崩御となったため、倒幕への勢いが一気に加速して王政復古に至り、暗殺が噂されることになった(?!)のです。この講座では、孝明天皇の視点で幕末維新史を概観してみたいと思います。


                                      竹田 恒泰



◆プロフィール

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竹田 恒泰 (たけだ つねやす)

 作家。昭和50 年、旧皇族・竹田家に生まれる。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。現在、慶應義塾大学法学部法学研究科講師(憲法学)、財団法人ロングステイ財団専務理事。孝明天皇研究に従事。明治天皇の玄孫にあたる。平成 18年11 月、『語られなかった皇族たちの真実』(小学館、平成18年)で山本七平賞を受賞。その他近著に『エコマインド?環境の教科書』( KKベストブック、平成 18年)などがある。現在『週刊少年タケシ』(フジテレビHP 内)と『フジサンケイビジネスアイ』で連載中。

【ライフワーク】

ドナルド・キーン先生の『明治天皇』(新潮社)を読んで衝撃を受けた矢先、明治天皇・大正天皇・昭和天皇の研究は進められているのに、孝明天皇に関する出版がほとんど無いことに疑問を持った。調べていく内に、孝明天皇は明治政府によって封印されてきたことを知り、孝明天皇研究に没頭するようになった。孝明天皇研究を進める一方、若い人たちに皇室について理解を深めてもらいたく、著述及び講演を続けている。

◆詳細

【日 時】:10月4日(木)19:30?21:00

【場 所】:志縁塾セミナールーム

     都営地下鉄・浅草線 宝町 徒歩1分 A6出口
     営団地下鉄・銀座線 京橋 徒歩3分
     JR東京駅(八重洲口)  徒歩10分
     <住所:東京都中央区京橋2?11?5 パインセントラルビル2F>

【参加費】:3,000円(一般)
       2,500円(NPO会員)

【定 員】:60名

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