<参考例>
次世代チームリーダー養成塾「ビジネスモデル作り」(りそな銀行編)
【概要】
■ テーマ:ビジネスモデル作り
■ 期間:3ヶ月(講義、全体の集まりは6回開催)
■ メンバー:15人(中堅社員。りそな銀行と商社、メーカーなど取引先の社員)
■ 形式 毎回の講義+プロジェクトのミーティング
■ 講義:
1)コミュニケーション講座 基本編
2)コミュニケーション講座 実践編
3)発想の転換講座
4)壁をどう乗り越えるか
5)効果的に物事を伝えるための情報加工術
6)最前線のビジネスとは?
<実施報告>
1. 準備 <ビジネスが様々に飛び交った初回の研修>
まず15人が3チームに分かれ、どういうビジネスモデルにするか素案をブレストしてアイディアを膨らませる。前半に「寸劇を使った自己紹介」と「コミュニケーションに関する講義」を受けたということもあり様々なアイディアが飛び交う。「なくさない傘」「話をしてストレス解消」「ダイエットか禁煙の健康関連ビジネス」などなど。
2. 設計 <進むべき道が見え、ビジネスが形になる!>
2回目は前回に出てきたアイディアを形にする作業に入った。前半に行われた「コミュニケーション・実践編」のセミナーを通じて身につけた、「相手の意見を引き出すスキル」を使って議論を交わす。プログラムの効果が出始める。2回しか会っていない人たちが、楽しく・白熱した議論を行っている。「“なくさない傘”は、斜陽産業である繊維業界を元気にするビジネスモデルだ」「セレブをターゲットに健康産業を考えるとペットははずせない。では、ペットと一緒にダイエットというビジネスはどうか?」「しゃべり相手のいないおっちゃんおばちゃんをターゲットに、昔の井戸端会議を再現するビジネスは出来ないか」前回より熱が入り、方向性も定まってきた。
3. 組み立て <発想の転換!視点を変えてモデルを再考する>
前半のセミナーで、「アイディアを違う角度から見る」ということを学び、自分たちが考えたアイディアを様々な人に伝え、感想をもらおうということになる。自分たちのアイディアだけにとらわれ、行き詰まっていたチームにとっては、発想の転換となった。3チームはそれぞれ自分たちのアイディアに対してアンケートを作り、次回までにリサーチしてくることとなった。
4. 検証 <壁にぶつかり、メンバーが団結して乗り越える>
リサーチの結果は各チームによって様々。実現の可能性を感じたチームもあれば、自分たちのアイディアがすでに世の中に存在していて壁にぶつかっているチームもある。 今回の前半のセミナーは「八百屋の行商から六本木のバーをオープンし、故郷に大人気レストランを作るまでの軌跡」というもの。講師の熱の入った話に、壁にぶつかった人たちの顔がみるみるうちに変わっていった。
現在の地点を検証するため、リサーチをもとにした議論を重ねた。実現への糸口が見え始める。
5. 改良、仕上げ <アイディアを効果的に伝えるためには?>
プロジェクト型の研修は、講演会や数時間の研修会と違い「成果物のアウトプット」を求められるのがプログラムの特徴。前半のセミナーでは、「効果的に物事を伝えるためには、どのように情報を加工したらいいのか」という内容の話しを皆で聞くことになった。 また、「いい上司、悪い上司」というテーマで、伝えたいことの核心を「どのように伝えたら良いか?」を体験的に学ぶこととなった。寸劇を取り入れたユニークなプログラムが、参加者の思考プロセスに火をつけた。
今回は、発表前の最終準備。身に付けたことを実践に移せるのがプロジェクト型研修の強み。発表方法はパワーポイント、寸劇など、自分たちのアイディアを伝えるのに一番効果的な方法は何か?各チームとも最終の準備に余念がない。
6. 発表 <銀行マンらしくない銀行マン? 会場は大いに盛り上がる。>
今日は、一般参加者を招いての発表会。聴衆から一番・支持を集めたチームが優勝となる。
40人を超える聴衆が見守るなか、各チームの発表が始まる。
■いつでもいっしょ
この商品の特徴は、財布に入れておくことで、失くした時にアラームが鳴るという物。
(カード型の発信器つき)
一連のシーンを、寸劇で旨く表現していた。
■ペットレンタルのポータルHP
全国に散在しているペットをレンタルしている店を、独自のホーム?ページでネットワークし、
お客さんに検索してもらうというサービス。
プレゼンテーションを、ニュース番組風に行っていたのが印象的。
■おっちゃんおばちゃんの話を聞くビジネス
想定される「お客様」は、自分の話をしてお金を払うという仕組み。
既存のビジネスでは類似のものは存在していないのだという。
パワーポイントでの「市場分析」やサービス対象者の紹介、トレンド分析など、
このサービスがどうやって使われるのかを実演していく。